2004.3


2004.3.9 悲しい死
ネットを通じて知り合った患者さんが、2月28日、2年10ヶ月の癌との闘いに終止符を打たれました。
彼の事は、このHPをご覧になって下さっている方々は既にご存知の事だろうと思います。

こおたろさん。
偶然にも私と同年齢。
そして病状は父とほぼ同じ。

彼と知り合ったのは、かれこれもう1年以上前の事になるでしょうか。
偶然こおたろさんがこのHPの掲示板に書き込みして下さり、それを期に私も彼のHPにお邪魔させて頂く事となりました。

彼のいつも前向きな姿勢にいつも励まされ、何よりもご自身の疾患に対して勉強熱心で、いつも掲示板を通じて多くの情報を頂いておりました。
このHPの更新が滞っていた時には、ふと彼から届くメールや書き込みに何度も励まされ、父の事をまるで我が事のように心配して下さる優しさに感謝する日々でした。
ご自身のHPにも随時治療経過を報告され、何よりも素直で温かい彼の人柄が感じられる「日記」にはファンも多く、彼の死後、掲示板には未だ多くの方々から書き込みがあります。

本当に悲しい事です。
あまりに若すぎる死・・・。

2月14日。最後となった彼の日記。
何度読み返しても涙が溢れてきてしまいます。
ご自身の死を予感さえしているような・・・そんなせつない文面です。

彼の綴る日記からは、彼の純粋な人柄・・・
常に前向きに自らの病、そして「生きる」という事を見つめ続け、今を大切に生きる・・・そんな姿がひしひしと伝わってくる素敵なHPでした。

改めて「人の命って何だろう・・・」ふと考えさせられてしまいます。

大切な「仲間」の死。
決して無駄にはしたくないです。

こおたろさん、本当によく頑張ったね。
天国で・・・どうかゆっくり休んで下さいね。
ご冥福をお祈り致します。

こおたろさんのサイトはこちら→My Reminiscences


2004.3.3 とある医師の話
今日は3月3日。
桃の節句。
まだまだ寒いけれど、いよいよ春もすぐそこまで来ている・・・そんなワクワクする季節です。

そんな中、勤務先の医師が今日坊主頭になって出勤してきました。
まだ40歳前後の若手男性医師。
大柄でやや太ってはいるものの、特別病弱な様子は見受けられず、かといって突然の坊主頭にスタッフ一同「一体どうしたんだろう?」と話題になっていました。

そして結局分かった事・・・。
その医師は最近「癌」が発覚し、抗ガン剤治療を開始していたという事です。
もちろん病名や病状など、詳細は何ら分かりません。
ただ、症状自体は少し前からあったようで、通院されていたようですが、癌である事が判明し告知を受け本格的に治療を開始したのはまだ最近の事のようです。

正直驚きました。

思えば、その医師は今年になってから体調不良が続き、それに伴い普段なら何事にも冷静である医師なのに、時に不機嫌な態度や表情を呈し、私なりに「私生活で何かあるのかなぁ?」と勝手に思っていたのです。

最も身近な癌患者・・・そしてその人は医師。
果たして彼が今後一体どんな癌との共存をし、どんな選択をしていくのか・・・。
これは単なる興味本位ではなく、彼自身、そして彼を取り巻く家族・・・私達家族が3年前に経験し、今もなおその真っ直中にいる者として、彼の存在は私にとって特別なものとなりました。


今日も彼の受け持ち患者の病状が悪化し、彼は1日中忙しく走り回っていました。
家族を呼び寄せ病状を説明し・・・そんな姿を見るにつけ、一体今の彼の心境はどんなだろうと。
患者どころではないのではないだろうか?
それとも・・・彼は実に患者思いの医師なので、自らの病状など省みる事なく医師という仮面を今後も被り続けるのだろうか。


いずれにせよ、是非とも彼には頑張って治療を受けていって欲しいと思います。