PMC療法


@PMC療法とは?
PMC(Pharmacokinetic modulating chemotherapy)とは「薬物動態修飾化学療法」のことをいう。
大腸癌に用いられる代表的な抗癌剤である5−FUの週1回の持続注入に併せ、UFTを内服する。
UFT投与により血中低濃度5-FUを長時間持続させ、更に週1回、UFTと5-FUの持続投与を同時併用し、24時間血中高濃度5FUを持続させることにより、抗腫瘍効果を増強させることを目的にした化学療法。



APMC療法の適応

PMCは手術の
補助療法として用いられる場合と、治療的用途に用いられる場合がある。

*補助療法としては、以下の2つの用途がある。
-→癌病巣の摘除が行われた後に
再発を予防する目的で術後に施行。
-→放射線療法を行う際に放射線治療の効果の増強させる為に施行。

*治療的用途としては、手術による完全な切除が不可能で、体内に癌細胞が残っていることが明らかな場合に施行される。
この場合、PMC単独で行うこともあるが、状況に応じてイリノテカン(カンプト、CPT-11)等を併用する事もある。



BPMC療法の実際
リザーバーシステムを体内に埋め込み、外来で在宅化学療法として行なう。
リザーバーシステムとは、金属で周囲を固められた0.5ml程度の袋=「リザーバー」と、それに続くカテーテルから構成された器具である。
リザーバー埋め込み部位は、表面から少しコブのように浮き上がっているが、それを目印に皮膚の上から針を穿刺する為、確実に薬剤を血管に注入することが可能である。←通院時、医師が施行。
針は確実に固定されており、通常の点滴のように安静を強いられる必要はない。
約24時間で薬剤は体内に入り、抜去は自宅にて行なうが、その後、次回通院迄の間、日常生活に特に制限はない。


経口内服として、UFT或いはUFT-Eを1日あたり400mg投与する。
これは毎日或いは週5日間内服する。


Cリザーバーシステムの埋め込み方法
静注用リザーバーの場合、右鎖骨の下を局所麻酔して約3cm皮膚を切開し、鎖骨下静脈にカテーテルを挿入する。
更にその部位にリザーバーを埋め込みカテーテルと結合させる。
あとは皮膚を縫合すれば手術は終了となる。
手術時間は15分〜20分程度で済む。

一方、動注用リザーバーは肝転移症例に用いられることが多い。
この場合、開腹手術時に肝臓近くの動脈にカテーテルを留置し、リザーバーを左の胸部皮下に埋め込む。
手術後、一時的に胃や十二指腸の機能が低下する為、嘔気・嘔吐等が出現する事もあるが、2〜3週間以内に軽快する。